インターセプトとダブルハウスとは?
西洋占星術において「インターセプト」と「ダブルハウス」は、ホロスコープを読む際に重要な要素の一つです。
出生図の精密な解釈を行う上で、個人のテーマや課題を示すポイントとなります。
インターセプトとは
インターセプトとは、あるサイン(星座)がハウスの中にすっぽりと閉じ込められ、カスプ(ハウスの境界線)に現れない状態を指します。
例えば、第12ハウスのカスプが魚座で、第1ハウスのカスプが牡牛座であった場合、その間にある牡羊座はハウスの境界に現れず、12ハウス内に閉じ込められる形になります。
これがインターセプトです。
特徴
インターセプトは「隠されたテーマ」や「表に出にくい資質」を意味することが多いとされています。
そのサインの性質や、そこに位置する天体などの力がうまく発揮されにくい、「意識し過ぎて空回る」ような傾向がある一方で、年齢や経験を重ねることで大きな成長や自己理解につながるとも解釈されます。
ダブルハウスとは
ダブルハウスは、同じサインが2つのハウスのカスプに連続して現れる配置を指します。
例えば、4ハウスと5ハウスの両方のカスプが蟹座になっている場合、蟹座が「二重に強調される」ことになります。
これをダブルハウスと呼び、インターセプトと対になって現れることが多いです。
特徴
ダブルハウスに入ったサインは、2つのカスプを持つことからそのサインの性質が強調されやすく、またハウスの幅が狭いため「早い段階から発揮する能力」を示すとされています。
一方で、ダブルハウスになってるハウスやサイン、そこに入ってる天体などについては、「自分では当たり前に出来ている」と思いやすく、深く意識しないまま流されてしまう傾向があります。
特に、ダブルハウスの中に天体などが無い場合、より意識が向かいにくく、成長が置き去りになることもあります。
インターセプトとダブルハウスの関係
ホロスコープ上では、インターセプトとダブルハウスは対になって存在します。
あるサインがインターセプトされると、その向かい側のサインも同様にインターセプトされます。
そして、その結果として他の2つのサインがダブルハウスとなります。
これは、占星術における「均衡」を象徴する現象ともいえます。
インターセプトにより表に出にくい性質がある一方で、ダブルハウスのサインが強調されることで、バランスを取るように作用します。
まとめ
インターセプト:ハウスの境界に現れない星座。内面的な課題や成長のテーマを示す。
ダブルハウス:同じ星座が2つのハウスのカスプに現れる。強調されたり早期に能力を発揮できる領域となる反面、無自覚な領域となる。
両者は必ずセットで現れるため、出生図解釈においては同時に確認する必要があります。
ホロスコープを読む際、インターセプトとダブルハウスを見落とさず捉えることで、人生の隠れたテーマや成長のプロセスをより深く理解できます。
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